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化学:Cu触媒を用いる脂肪族アミンのエナンチオ収束的N-アルキル化
Nature 618, 7964 doi: 10.1038/s41586-023-05950-8
キラルアミンは、製薬産業や農薬産業においてよく用いられている。非天然キラルアミンを求める強い需要が、不斉触媒法を開発する原動力となってきた。ハロゲン化アルキルを用いた脂肪族アミンのN-アルキル化は、100年以上にわたって広く採用されてきたが、触媒被毒や無制限の反応性といった課題があるため、触媒によって制御されるエナンチオ選択的な別法の開発が阻まれてきた。今回我々は、キラル三座アニオン配位子を用いて、α-カルボニルアルキルクロリドによる、脂肪族アミンの銅(Cu)触媒的かつ化学選択的でエナンチオ収束的なN-アルキル化を可能にしたことを報告する。この方法は、アンモニアや医薬品関連アミンなどの原料化学品を、温和かつロバストな条件下で非天然キラルα-アミノアミドに直接変換できる。優れたエナンチオ選択性と官能基許容性が観察された。この方法の能力は、後期官能基化や多様なアミン薬剤分子の迅速合成など、多くの複雑な状況において実証された。今回の方法は、多座アニオン配位子が、遷移金属触媒の被毒を克服する一般的な解決策になることを示している。

