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免疫学:微生物由来ペプチドはグリオブラストーマで腫瘍浸潤リンパ球を活性化する
Nature 617, 7962 doi: 10.1038/s41586-023-06081-w
微生物は、ヒト体内で多数の生理学的過程に重要な役割を果たしており、最近では免疫チェックポイント阻害剤に対する応答を修飾することも明らかになっている。本研究の目的は、グリオブラストーマ(神経膠芽腫)に対する免疫反応性に微生物が果たしている役割と、果たしている可能性がある役割を調べることである。我々はまず、グリオブラストーマの組織と腫瘍細胞株の両方のHLA分子が、細菌特異的なペプチドを提示することを実証した。この知見に促されて我々は、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)が腫瘍由来の細菌ペプチドを認識するかどうかを調べた。HLAクラスII分子から溶離された細菌ペプチドは、非常に弱くではあるが、TILによって認識された。バイアスのない抗原発見法を用いて、TIL CD4+ T細胞クローンの特異性を調べたところ、これが病原性細菌や片利共生腸内微生物相、またグリオブラストーマ関連腫瘍抗原に由来する広範なスペクトルのペプチドを認識することが明らかになった。これらのペプチドはまた、バルクのTILと末梢血記憶細胞を強力に刺激し、これらの細胞は腫瘍由来標的ペプチドに応答するようになった。我々のデータは、細菌性病原体と細菌性腸内微生物相が、腫瘍抗原の特異的な免疫認識にどのように関連し得るかを示唆している。TILに対する微生物性標的抗原を偏りなく見つけ出すことは、将来の個別化腫瘍ワクチン接種に有用となるだろう。

