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細胞生物学:フォルミンを介してアンドロゲン受容体に集合した核アクチンは転写を促進する
Nature 617, 7961 doi: 10.1038/s41586-023-05981-1
ステロイドホルモン受容体はリガンド結合性の転写因子で、哺乳類の生理作用に不可欠である。アンドロゲン受容体(AR)は性機能、体性機能、行動機能に関わる遺伝子発現を仲介するアンドロゲン類に結合し、アンドロゲン不応性症候群や前立腺がんをはじめ、さまざまな病気や状態に関係している。今回我々は、アンドロゲン不応症候群患者で、フォルミンでアクチン核形成因子であるDAAM2の機能的変異を明らかにした。DAAM2は核に多く見られ、核内で占める位置はARの位置と相関しており、ジヒドロテストステロンに応答してアクチンに依存して転写液滴を形成する。核内のDAAM2陽性のAR液滴は、サイズが0.02~0.06 μm3で、活性なRNAポリメラーゼIIを伴っている。DAAM2はAR近傍でアクチンを直接重合させ、非常に活発に液滴の融合を促進し、がん細胞での前立腺特異抗原発現には核アクチンの重合が必要である。これらのデータから、ステロイドホルモン受容体でのシグナルに調節された核アクチン集合が転写に必要であることが明らかになった。

