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医学研究:非A非E型肝炎の小児におけるアデノ随伴ウイルス2感染
Nature 617, 7961 doi: 10.1038/s41586-023-05948-2
原因不明の小児の急性肝炎のアウトブレイク(集団発生)は、2022年4月にスコットランドで報告されて以来、現在35カ国で確認されている。最近のいくつかの研究から、このアウトブレイクとヒトアデノウイルスとの関連が示唆されているが、アデノウイルスは一般的に肝炎とは関連付けられていない。今回我々は、詳細な症例対照調査の結果を報告し、アデノ随伴ウイルス2(AAV2)感染と肝炎感受性における宿主の遺伝学的性質の間の関連を見いだした。次世代塩基配列解読法、逆転写PCR(RT-PCR)法、血清学、in situハイブリダイゼーションを用いて調べたところ、血漿と肝臓の試料から最近のAAV2感染が検出されたのは、肝炎症例の32例中26例(81%)だったのに対して、非肝炎患者の試料では74例中5例(7%)であった。さらに、肝臓生検試料において、AAV2は風船様肝細胞内で検出され、顕著なT細胞浸潤を伴っていた。CD4+ T細胞が仲介する免疫病変と一致して、ヒト白血球抗原(HLA)クラスIIであるHLA-DRB1*04:01対立遺伝子は、背景頻度が64例中10例(16%)であるのに対し、肝炎症例では27例中25例(93%;P = 5.49 × 10−12)で特定された。以上より、我々は、小児急性肝炎のアウトブレイクは、AAV2感染(ヒトアデノウイルスとの共感染で獲得される可能性が最も高く、ヒトアデノウイルスは通常AAV2の複製を助ける「ヘルパーウイルス」として必要である)と、HLAクラスII状態に関係する疾患感受性に関連していることを報告する。

