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天文学:ヘリウムが豊富な星周物質を持つ、電波で検出されたIa型超新星
Nature 617, 7961 doi: 10.1038/s41586-023-05916-w
Ia型超新星は伴星からの質量降着によって引き起こされる縮退した白色矮星の熱核爆発であるが、その前駆天体の特性はほとんど分かっていない。前駆天体系を識別する1つの方法は電波観測によるもので、伴星が縮退していない恒星の場合は爆発前に恒星風か連星系の相互作用を通して物質を失うと予測され、超新星噴出物が近傍の星周物質と衝突することで、電波シンクロトロン放射を生じるはずである。しかし、広範な取り組みにもかかわらず、Ia型超新星はこれまで電波の波長で検出されたことがなかった。これは、星周物質のない環境と、伴星がそれ自体縮退した白色矮星であることを示唆している。本論文で我々は、スペクトル特性や赤外放射、そして我々の知る限りIa型超新星で初めての電波放射の検出から、ヘリウムの豊富な星周物質の存在を示すIa型超新星であるSN 2020eyjの研究について報告する。我々は、モデル化に基づいて、星周物質がおそらく縮退していない伴星を持つ連星系に由来すると結論付ける。この連星系では、Ia型超新星の形成経路として提案されることが多い経路である、白色矮星のヘリウム星伴星からの物質の降着が考えられる。我々は、SN 2020eyjに似たIa型超新星の包括的な電波フォローアップ観測によって、それらの前駆天体系の絞り込みをどのように改善できるかを述べる。

