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分子生物学:DNA除去修復におけるXPC、TFIIHおよびXPAによる損傷認識

Nature 617, 7959 doi: 10.1038/s41586-023-05959-z

ヌクレオチド除去修復は、紫外線、シスプラチン様化合物、かさ高い付加体によって生じたDNA損傷を除去する。ゲノム全体を対象とする修復ではXPCによる初期認識、転写と共役した修復では停止したRNAポリメラーゼによる初期認識に続いて、7個のサブユニットからなる基本転写因子TFIIHコア複合体(Core7)に損傷を受けたDNAが受け渡されて損傷の存在が確認され、2種類のヌクレアーゼXPFとXPGによって損傷の両側でDNA鎖が切断される。酵母のXPCホモログRad4による損傷認識、および転写の開始やDNA修復で働くTFIIHの構造が、個別に報告されている。しかし、2つの異なる損傷認識経路がどのように共通の反応経路に収束し、Core7に含まれるヘリカーゼXPBとXPDが、DNA損傷をどのように移動させて確認するのかは分かっていない。本研究で我々は、ヒトXPCによるDNA損傷の認識、およびXPCからCore7とXPAへのDNA損傷の受け渡しを明らかにする構造について報告する。XPAは、XPBとXPDの間に結合してDNA二本鎖を折り曲げ、XPCとDNA損傷をCore7に対してほぼらせん1回転分移動させる。その結果、DNA損傷はRNAポリメラーゼの場合と同様に、Core7の外側に配置されることになる。XPBとXPDは、損傷を含むDNA鎖をなぞるが互いに逆方向にDNAを移動させ、それぞれが損傷を含むDNA鎖をXPDに向かって押し込む、もしくは引き込むことで損傷の存在を確認している。

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