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ウイルス学:ミルスウイルスはヘルペスウイルスと巨大ウイルスをつなぐ

Nature 616, 7958 doi: 10.1038/s41586-023-05962-4

DNAウイルスは、細胞性生物の生態と進化に大きな影響を及ぼすが、その多様性の全貌や進化の軌跡はよく分かっていない。今回我々は、系統樹に基づくゲノム分解能メタゲノム調査を、太陽光が届く海洋を対象に行い、プランクトンに感染するヘルペスウイルスに類縁のウイルスを発見し、これらが新しい門を形成していると推定されること、これをミルスウイルス門(Mirusviricota)と名付けたことを報告する。この大きな単系統クレードのビリオンの形態を形成するモジュールは、デュプロドナウイルス域(Duplodnaviria)のウイルスに特徴的であり、複数の構成要素が、動物に感染するヘルペスウイルス目(Herpesvirales)と祖先を共有していることを強く示している。しかし、ミルスウイルスの遺伝子のかなりの部分、例えばヘルペスウイルスが保持していない特徴的な転写装置の遺伝子群などは、別のウイルス域であるバリドナウイルス域(Varidnaviria)に属する真核生物感染性の巨大DNAウイルスに近縁なホモログである。ミルスウイルス門をヘルペスウイルスや真核生物を宿主とする巨大ウイルスに結び付ける、これらの顕著なキメラ特性は、432キロ塩基対のほぼ完全な連続したゲノム配列を含め、100を超えるミルスウイルスの環境ゲノムによって裏付けられた。さらに、ミルスウイルスは、太陽光の届く海洋で最も豊富かつ活発な真核生物ウイルスの1つであり、北極域から南極域までの広い範囲で真核微生物へ感染するために多様な機能をコードしていることが分かった。ミルスウイルスの遍在、機能的活性、多様化、特異なキメラ特性は、海洋生態系の生態学的性質および真核生物感染性DNAウイルスの進化において、ミルスウイルス門が長期にわたり果たしてきた役割を示している。

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