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分子生物学:ヒト転写–核外輸送複合体によるmRNA認識とパッケージング

Nature 616, 7958 doi: 10.1038/s41586-023-05904-0

新規に作られたmRNAはプロセシングを受けてからパッケージされて、成熟したリボ核タンパク質複合体(mRNP)となり、これが重要な転写–核外輸送(TREX:transcription–export)複合体により認識されて、核外に輸送される。しかし、mRNPが認識される機構とmRNPの三次元構造はほとんど解明されていない。今回我々は、再構築されたヒトmRNPと細胞由来ヒトmRNPについて、2 MDaのTREX複合体に結合した状態のクライオ電子顕微鏡構造とクライオ電子線トモグラフィー構造を報告する。mRNPは、TREXのサブユニットであるALYREFと、mRNPに結合したエキソン接合部複合体(EJC:exon junction complex)の間の多価相互作用により認識されることが分かった。EJCはALYREFを介して多量体化することができ、これはmRNPが組織化される機構を示唆している。細胞由来のmRNPは、複数のTREX複合体により表面を覆われたコンパクトな小球を形成している。これらの結果から、mRNAを核外輸送するためのパッケージングを促進するために、TREXがmRNAの認識、圧縮、保護を同時に行う仕組みが明らかになった。mRNP小球の構造編成から、mRNPの構造によってmRNAの生合成と核外輸送が促進される仕組みを解明する枠組みが得られた。

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