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惑星科学:DARTが生成した活動的小惑星ディモルフォスからの噴出物
Nature 616, 7957 doi: 10.1038/s41586-023-05811-4
活動的小惑星の中には、衝突イベントの結果として形成されたものがあると考えられている。活動的小惑星は通常、その尾が完全に形成された後にのみ偶然発見されるため、衝突噴出物が尾へ進化する過程は、我々の知る限り、まだ直接観測されていない。NASAの二重小惑星進路変更実験(DART)ミッションは、ディモルフォスの軌道周期を変えることに成功しただけでなく、正確に知られた条件下で衝突によって生じた小惑星の活発化過程を明らかにした。本論文で我々は、ハッブル宇宙望遠鏡によるDART衝突噴出物の観測結果を報告する。この観測は、衝突時刻Tの15分後から18.5日後まで、1ピクセル当たり約2.1 kmの空間分解能で行われた。得られた観測結果から、噴出物は、当初はディディモス連星系と噴出した塵の重力相互作用に支配されていたが、その後は太陽輻射圧によって支配されるようになる、という噴出物の複雑な進化が明らかになった。最も低速の噴出物は持続的な尾を引いて飛散し、その形態は、衝突によって生じたと考えられている、これまでに観測された小惑星の尾と一致している。従って、DARTの制御された衝突実験後の噴出物の進化から、自然発生的な衝突で破壊された小惑星に作用する基本的な機構を理解する枠組みが得られる。

