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惑星科学:DARTのキネティック・インパクトによるディモルフォスの軌道周期変化

Nature 616, 7957 doi: 10.1038/s41586-023-05805-2

二重小惑星進路変更実験(DART)ミッションの探査機は、地球近傍小惑星ディディモス(小惑星番号65803)の伴星であるディモルフォスに衝突し、ディモルフォスの軌道周期を変化させることによって、キネティック・インパクターによる小惑星の軌道変更の初めての実験に成功した。探査機DARTからの入射運動量が、完全な非弾性衝突で小惑星の標的に直接移行する場合には、約7分の軌道周期の変化が予想されたが、もっともらしい衝突条件や小惑星の特性の研究からは、かなりの運動量増強(β)が可能であることが示されている。我々は、衝突前の数年間で、光度曲線の観測を用いて、ディディモスに対するディモルフォスの衝突前の軌道パラメーターを正確に決定した。本論文で我々は、DARTキネティック・インパクトの結果としてのディモルフォスの軌道周期の変化が、−33.0 ± 1.0(3σ)分であることを報告する。地上からの新しい光度曲線観測とレーダー観測を用いた2つの独立した手法によって、軌道周期の変化に対して一致した値が決定された。この大きな軌道周期変化から、噴出物が、探査機DARTによって運ばれた運動量を上回るかなりの量の運動量を小惑星に与えたことが示唆される。

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