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天文学:z = 2.17の位置における円盤銀河同士の合体に存在する近接二重クエーサー

Nature 616, 7955 doi: 10.1038/s41586-023-05766-6

銀河の合体は、超大質量ブラックホール(SMBH)の対を形成し、両方のSMBHが急速な降着を受けている場合、二重クエーサーとして観測されることがある。キロパーセク(kpc)スケールの離隔は、合体によって生じる影響が重要になるのに十分なほど近接した物理的領域である一方、現在利用可能な観測施設を用いて直接解像するのに十分なほどの大きさである。クエーサーの低光度対応天体である、キロパーセクスケールの多くの二重活動銀河核が、低赤方偏移の合体で観測されている一方で、大域的な星形成とクエーサー活動のピークである宇宙の正午(z ≈ 2)には明確な二重クエーサーは知られていない。本論文で我々は、宇宙の正午(z = 2.17)に位置する銀河の合体に存在するキロパーセクスケールの二重クエーサー系として、スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)J0749 + 2255を多波長観測した結果について報告する。我々は、はるかに明るいコンパクトなクエーサー中心核に付随した、広がった母銀河(0.46″つまり3.8 kpcの離隔)と、銀河相互作用の証拠となる低表面輝度の潮汐の特徴を発見した。SDSS J0749 + 2255は、低赤方偏移で低光度の対応物とは異なり、大質量でコンパクトな円盤が支配的な銀河に存在する。恒星バルジが見かけ上存在しないことや、SDSS J0749 + 2255が既に近傍宇宙のSMBHの質量と母銀河の恒星質量の関係に従っていることは、少なくとも一部のSMBHが母銀河の恒星バルジよりも先に形成された可能性があることを示唆している。これら2つのSMBHは、しばらくは母銀河の重力ポテンシャルが支配的なキロパーセクスケールで離隔した位置にあるものの、約2.2億年で、重力的に結び付いた連星系へと進化する可能性がある。

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