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気候科学:北極海の海氷厚のレジームシフト

Nature 615, 7952 doi: 10.1038/s41586-022-05686-x

気候変動は、物理的指標や生物地球化学的指標の漸進的な変化として示されることが多い。しかし、気候システムの構成要素は、変化する強制力に対するシステムの非線形応答として、あるレジームから別のレジームへの不連続的な遷移を示すことがある。今回我々は、2007年に北極海の海氷レジームが、厚く変形した海氷から薄く均一な海氷へと変化したことを示す。この遷移は、過去30年にわたるフラム海峡での継続的な海氷観測によって明らかになった。この遷移の後、厚く変形した海氷の割合は半減し、現在も回復していない。この遷移の時期に先行して、北極海盆の海氷の滞留時間が2005年と2007年に2段階にわたって減少した。我々は、力学的な海氷成長の確率過程を記述する単純なモデルによって、観測された海氷の厚さの変化を滞留時間の減少の結果として説明できることを示す。今回の研究は、気候変動が滞留時間の減少を通して北極海の海氷に及ぼす長期的な影響と、その北極海の縁辺・陸棚海域における海洋と海氷の相互作用過程との関連性を浮き彫りにしている。

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