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生態学:沿岸の植物プランクトンブルームの21世紀における拡大と高頻度化

Nature 615, 7951 doi: 10.1038/s41586-023-05760-y

沿岸海域における植物プランクトンの大増殖(ブルーム)は、沿岸の漁業生産や生態系機能に有益な場合がある一方で、重大な環境問題を引き起こすこともある。しかし、ブルームの発生頻度や分布の特徴は世界規模で詳細に明らかにされていない。今回我々は、1 kmの空間分解能の全球的な人工衛星観測データを用いて、2003~2020年に発生した沿岸海域の藻類ブルームを1日ごとにマッピングした。その結果、藻類ブルームは、調査対象となった沿岸国153カ国のうち126カ国で発生していたことが分かった。調査期間にわたって、全球的にはブルームの空間範囲の拡大(+13.2%)と頻度の上昇(+59.2%)という有意な変化(P < 0.05)が認められたが、北半球の熱帯・亜熱帯海域ではブルームは減少していた。我々は、ブルームの傾向と海洋循環の間の関係を実証するとともに、近年の海面水温上昇による促進作用を明らかにする。沿岸の植物プランクトンブルームを1日ごとにマッピングした今回の集計データによって、ブルームのリスクと有益性の全球的評価、そして管理や政策的措置の策定や評価を行うための基盤が得られた。

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