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気候科学:観測された降水量の大幅な減少をもたらした熱帯の森林伐採

Nature 615, 7951 doi: 10.1038/s41586-022-05690-1

熱帯林は、水循環において重要な役割を担っており、局所的な降水量や地域的な降水量に影響を及ぼし得る。以前の研究で、降熱帯の森林伐採が降水量に及ぼす影響が評価されているが、こうした取り組みの大半は事例研究に限られていた。森林伐採と降水の相互作用、そして特にそうした相互作用が空間スケールによってどのように変化するかに関する幅広い分析は、十分に行われていない。今回我々は、熱帯全域の森林伐採地域で降水量が減少していることを示す。我々の結果は、人工衛星データセット、地上観測データセット、再解析データセットを用いた、2003〜2017年の森林損失が降水量に及ぼした影響の汎熱帯評価から得られたものである。スケールが大きくなると降水量に対する森林伐採の影響は大きくなり、人工衛星データセットから、50 km以上のスケールでは森林損失によって降水量のロバストな減少が生じたことが示されている。降水量が最も大きく減少したのは、今回調べた中で最大のスケールである200 kmで、1パーセントポイントの森林損失によって降水量は1カ月当たり0.25 ± 0.1 mm減少していた。再解析と地上観測の結果は、森林損失に対する降水量の応答の向きが一致していないが、我々はこれが、熱帯のin situ測定がまばらであるためと考える。我々は、コンゴでは将来の森林伐採によって、2100年に局所的な降水量が8~10%減少すると見積もっている。今回の結果は、熱帯林の保全が地域の気候レジリエンスを支えることを示す説得力のある論拠をもたらしている。

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