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気候科学:谷の形成が東アフリカを乾燥させてコンゴ盆地の降雨を増やす

Nature 615, 7951 doi: 10.1038/s41586-022-05662-5

過去800万年にわたる東アフリカの乾燥化は、植生の大規模な変化や、ヒト族を含む新しい動物系統の進化の駆動要因であるとされることが多い。しかし、乾燥が強まっていることを示す証拠は議論の的となっており、重要なことに、乾燥条件をもたらす機構はよく分かっていない。今回我々は、数値モデル実験によって、長さ6000 kmの東アフリカ地溝帯(EARS)を途切れさせている複数の谷が、東アフリカの乾燥条件の発達の中核をなしていることを示す。ケニアのトゥルカナ盆地を含むこうした谷は、水蒸気を中央アフリカへと流すことで東アフリカを乾燥させており、この過程は同時にコンゴ盆地の熱帯雨林における降雨を増やしている。これらの谷がなければ、地溝帯の隆起は、東アフリカにはより湿潤な気候を、コンゴ盆地にはより乾燥した気候をもたらす。気候モデル実験から得られた結果は、アフリカのテクトニクスのこうした細かな発達が降雨分布を形作り、アフリカの動植物系統の進化に大きな影響を及ぼしたことを立証している。

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