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環境科学:1900年以降の氷河堰止湖の極端でなく早く起きる決壊
Nature 614, 7949 doi: 10.1038/s41586-022-05642-9
氷河堰止湖の間欠的な決壊は、いくつかの史上最大級の洪水を引き起こし、高山の地域社会に破滅的な結果をもたらしてきた。しかし、氷河堰止湖決壊の時系列的な活動の変化の推定は、地域的な洪水データベースに一貫性がないため、議論の的なっている。今回我々は、6つの主要な山岳地域における1569件の氷河堰止湖決壊をまとめることによって、1900〜2021年の最大放水量、体積、毎年の発生時期、生成源の高度の傾向を系統的に評価した。我々は、極端な最大流量と体積(最高から10%)は、6地域のうち5地域でこの期間に約1桁減少していたが、中央値の洪水流量は、減少がより小さいか変化していなかったことを示す。現在の世界各地の氷河堰止湖の洪水は、1900年よりもより高い高度で、約6週間早く起きていることが分かった。繰り返し決壊する個々の氷河堰止湖は、規模とより早い発生に関しでは同様な負の傾向を示しているが、氷河の薄化とは控えめな相関しか示さない。我々は、氷河が薄くなり後退しても、近い将来において氷河堰止湖の決壊は続くと予想する。しかし、21世紀末までにほぼ全ての地域で広範な退氷が予想されており、これによって、大半の決壊活動が止まる可能性がある。

