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免疫学:機能的なT細胞は個体寿命より長く続く細胞分裂と長寿命が可能である

Nature 614, 7949 doi: 10.1038/s41586-022-05626-9

哺乳類の分化した体細胞は種特異的な分裂限界を示すと推定されており、これはがんを防ぐが寿命は制限される可能性がある。一過性に刺激されたCD8+ T細胞は、免疫を提供するために、非常に迅速に多数の細胞分裂を起こし、次に、静止状態で長寿命の記憶細胞を形成して、その後の免疫学的チャレンジに続いて再増殖する準備を整えている。今回我々は、T細胞が経時的な制限あるいは細胞分裂の制限によって本質的に制約を受けているかどうかについて取り組んだ。我々は、急性の異種プライム–ブースト–ブーストワクチン接種を用いて、in vivoでマウスT細胞を活性化し、増殖した細胞を新しいマウスに移し、この過程を繰り返し行った。その結果、10年以上(マウスの寿命を大幅に超える)にわたる51回の連続免疫感作でも、T細胞はワクチン接種に応答する能力を維持していた。細胞は、刺激事象間に十分な間隔を空ける必要があった。開始時の集団の少なくとも1040倍まで拡大する能力が実証されたにもかかわらず、細胞には増殖制御の喪失は見られず、得られた結果は若い細胞の混入によるものではなかった。慢性感染やがんによる持続的な刺激は、T細胞の増殖性老化、機能の疲弊、細胞死を引き起こす場合がある。急性刺激の繰り返しは、細胞において一般的な疲弊マーカー(PD1〔別名PDCD1〕やTOXなど)の持続的な発現やエピジェネティックなリモデリングも誘導するが、細胞は依然として増殖、抗微生物機能の実行、静止状態の記憶細胞の形成が可能であることが分かった。これらの観察結果は、記憶細胞の分化、疲弊、がん、老化をよりよく理解するためのモデルを提供するとともに、正常な機能を有するT細胞は、個体寿命をはるかに超えて細胞集団の並外れた拡大を起こす能力や長寿命を保持し得ることを示している。

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