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分子生物学:mRNAの産生からの時間経過が哺乳類mRNAのCap2メチロームを形作る

Nature 614, 7947 doi: 10.1038/s41586-022-05668-z

mRNAのキャップ構造は、mRNAの動的なメチル化が起こる主な部位の1つである。mRNAのキャップはCap1かCap2のどちらかの形で存在し、Cap1では転写される最初のヌクレオチドに2′-O-メチル化が、Cap2では最初と2番目のヌクレオチドの両方に2′-O-メチル化が起こっている。しかし、Cap2を持つmRNAのアイデンティティーや、Cap2の機能は分かっていない。今回我々は、CLAM-Cap-seqという、トランスクリプトーム規模でCap2のマッピングと定量化を行う方法について報告する。Cap2は他のエピトランスクリプトーム修飾とは異なり、あらゆるmRNAに起こり得ることが分かった。Cap2は、細胞質ゾル中でmRNAが産生されてから時間がたつにつれて、Cap1からCap2へとゆっくり継続的に変換することで形成される。そのため、Cap2は長寿命のmRNAに多く見られる。Cap1存在量の大幅な増加は、特にRIG-Iの発現が増加している状況では、RIG-Iの活性化につながる。Cap1からCap2へのメチル化は、RNAがRIG-Iに結合して活性化する能力を著しく低下させる。Cap2へのメチル化速度が遅いため、宿主mRNAにはCap2が蓄積するが、新しく発現されたウイルスRNA上のCap2レベルは確実に低くできる。まとめるとこれらの知見から、Cap1には免疫を刺激する役割があり、Cap2には自然免疫応答の活性化を抑制する働きがあることが明らかになった。

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