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構造生物学:Rhoに依存した転写終結の構造基盤
Nature 614, 7947 doi: 10.1038/s41586-022-05658-1
Rhoは、環状六量体のATP依存性分子モーターである。Rhoは大腸菌(Escherichia coli)で、転写伸長因子NusGと協働して、因子依存性の転写終結を引き起こし、転写–翻訳共役型の品質管理に関与している。今回我々は、Rho、NusG、RNAポリメラーゼ(RNAP)、合成核酸骨格から因子依存性転写終結機能を持つ複合体を調製し、この複合体のクライオ電子顕微鏡構造を明らかにする。この構造から、機能を備えた因子依存性終結前複合体に環が閉じたRho六量体が含まれていること、Rhoの中心のチャネルにRNAが通っていること、RNAの60個のヌクレオチドがRhoの外側と塩基配列特異的に相互作用していて、RNAの6個のヌクレオチドはRhoの中心チャネルと塩基配列特異的に相互作用していること、RhoとRNAPとが、RhoによるATP依存性の転移でRNAPに機械力が働くような相対的位置関係をとっていること、NusGがRhoとRNAPとを架橋していることが判明した。これらの知見により、Rhoについての50年間にわたる研究結果が説明され、Rhoの機能を理解する基盤が整った。

