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免疫学:骨髄系細胞によって再プログラム化され、LPSによって調節される組織CD14+CD8+ T細胞

Nature 614, 7947 doi: 10.1038/s41586-022-05645-6

肝臓は腸の門脈血管系から輸送されるリポ多糖などの細菌産物にさらされているが、寛容状態を維持しており、これは持続的な病原体や腫瘍によって利用される。この寛容を担いつつ、免疫と免疫病態の切り替えも可能にしている細胞基盤については、肝疾患の免疫療法を成功させるために理解を深める必要がある。今回我々は、ヒト肝臓に区画化されたさまざまな割合のCD8+ T細胞が、CD14と他の原型的な骨髄系膜タンパク質の両方に染色性を示し、肝臓のゾーン2でCD14high骨髄系細胞に密接して集まっていることを示す。CD14+CD8+ T細胞は、肝臓同種移植片のドナー細胞プール内、肝炎ウイルス特異的応答や腫瘍浸潤応答、肝硬変の腹水中に選択的に集積が見られた。CD14+CD8+ T細胞は代謝回転の亢進、活性化、構成的免疫調節性の特徴を示し、ex vivoでは恒常的にIL-10とIL-2産生が高まっており、TCR結合後の抗ウイルスや抗腫瘍のエフェクター機能が増強していた。このCD14+CD8+ T細胞プロファイルは、単核食細胞からリポ多糖受容体複合体などの膜タンパク質を獲得することで再現可能で、その結果、in vitroにおいてTCR再指向化T細胞による腫瘍の殺傷が増強された。CD14+CD8+ T細胞は、局所のストローマとの相互作用を促進するインテグリンやケモカイン受容体を発現し、ストローマはCXCL12を介してCD14+CD8+ T細胞の誘導を促進できる。リポ多糖はin vitroとin vivoでCD14+CD8+ T細胞の頻度を増加させ、また、それらの機能を走化性や再生に関わるサイトカインの産生へ偏らせることもできる。このように、腸–肝軸における細菌産物や組織ストローマ因子は、免疫調節能を有したCD8+ T細胞を骨髄系細胞の指示によって誘導することで、肝臓の免疫を調整できる。

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