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環境科学:過去3世紀にわたる広範な全球の湿地損失
Nature 614, 7947 doi: 10.1038/s41586-022-05572-6
湿地は、人間による使用のために長期く排水されてきたため、温室効果ガスフラックス、洪水制御、栄養循環、生物多様性に強く影響を及ぼしている。それにもかかわらず、自然湿地の損失の全球的広がりは、意外なことにまだよく分かっていない。今回我々は、排水と土地利用転換の国レベルおよび地域レベルの記録と、土地利用図や湿地の広がりのシミュレーションを組み合わせて、1700〜2020年の人間による7種類の土地利用への転換を通した湿地損失の空間分布とタイミングを再構築した。その結果、340万km2(信頼区間290万~380万)の内陸の湿地が、主に耕作地への転換によって1700年以降に失われたと見積もられた。全球の湿地面積の21%(信頼区間16~23%)というこの正味の損失は、以前、高損失地域からの偏ったデータ外挿によって示唆された損失の値よりも小さい。湿地損失は、ヨーロッパ、米国、中国に集中しており、20世紀半ばに急速に拡大した。今回の再構築結果によって、全球の湿地損失のタイミングと土地利用の要因が明らかになり、湿地損失が地球システムの過程に及ぼす影響の評価の指針となる改善された歴史的基準、残された湿地を保護する保全計画、湿地を回復させる場所の優先順位付けが得られる。

