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免疫学:感染T細胞リザーバーにおけるHIVサイレンシングと細胞生存のシグネチャー

Nature 614, 7947 doi: 10.1038/s41586-022-05556-6

抗レトロウイルス療法下でHIVを含むまれなCD4 T細胞は、HIV治癒の重要な障壁であるが、これらの細胞を自然な状態で単離して、その特徴を明らかにすることは不可能であるため、こうした細胞がHIVの治癒を目指した治療法に利用できる独特の特性を持つかどうかについては明らかではないない。今回我々は、HIV DNAの検出のみに基づいてHIV感染細胞のトランスクリプトームを単離するマイクロ流体技術を用いて、この難題に取り組んだ。抗レトロウイルス療法を受けている人の血液中のHIV-DNA+記憶CD4 T細胞では、細胞死受容体シグナル伝達、ネクロトーシスシグナル伝達、抗増殖性Gα12/13シグナル伝達など、6つのトランスクリプトーム経路が抑制されていることが分かった。さらに、共発現ネットワーク解析によって特定された2つの遺伝子グループは、HIV-DNA+細胞と有意に関連していた。これらの遺伝子(n = 145)は、測定されたトランスクリプトームのわずか0.81%にすぎず、HIV転写の負の調節因子(HIV-DNA+細胞ではより発現が高い)、HIV転写の正の調節因子(HIV-DNA+細胞ではより発現が低い)の他、RNAプロセシング、mRNA翻訳の負の調節、細胞の状態や運命の調節に関与する遺伝子群を含んでいた。これらの知見は、抗レトロウイルス療法下のHIV感染記憶CD4 T細胞が、HIVのサイレンシング、細胞生存、細胞増殖を促進する宿主遺伝子発現パターンを持つ独特な細胞集団であることを明らかにしており、これはHIV治癒戦略の開発に重要な意味を持つ。

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