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構造生物学:内因性転写終結の構造基盤
Nature 613, 7945 doi: 10.1038/s41586-022-05604-1
全ての生物で、遺伝子転写は効率よく正確に終結しなくてはならない。細菌と真核生物の両方にある細胞内RNAポリメラーゼは、因子に依存しない終結経路により転写を終わらせることができる。この経路による終結は、細菌では内因性転写終結と呼ばれていて、RNAポリメラーゼがターミネーター配列を認識するとヌクレオチド付加を停止して、新生RNAを自発的に解離する。今回我々は、大腸菌(Escherichia coli)の内因性終結複合体について、この転写終結事象の重要な中間状態を表す一連の単粒子クライオ電子顕微鏡構造を報告する。これらの構造から、RNAポリメラーゼがターミネーター配列の所で停止し、ターミネーターのRNAヘアピンがRNAポリメラーゼ内部で折りたたまれ、さらにRNAポリメラーゼが転写バブルを巻きなおして、まずRNA、次いでDNAを解離する仕組みが明らかになった。これらの高分子のスナップショットにより、細菌の内因性転写終結とRNAの解離経路、それにDNA転写バブル崩壊の構造学的機構が明らかになった。この機構は、全てのRNAポリメラーゼによる因子非依存性の終結に関連している。

