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微生物遺伝学:広く保存された2つのポリプレニルリン酸輸送体ファミリー
Nature 613, 7945 doi: 10.1038/s41586-022-05587-z
細菌のペプチドグリカンやほぼ全ての糖鎖高分子は、細胞質において脂質担体のウンデカプレニルリン酸(UndP)上で構築される。UndPに連結されたこれらの前駆体は、細胞膜を横切って輸送されて、重合するか、細胞表面のポリマーや脂質、タンパク質に直接転移される。次に、UndPは反転して、細胞質の方を向いたUndPのプールを再生する。しかし、この輸送を触媒するフリッパーゼが何なのか、まだ明らかにされていない。今回我々は、UndPを標的とする抗生物質アンフォマイシンを用いて、UndPのリサイクルに影響を及ぼす、広く保存された2つのタンパク質ファミリーを特定した。一方のUptAはDedAスーパーファミリーのメンバーであり、もう一方のPopTはDUF368ドメインを含有している。遺伝学的、細胞学的およびシンテニー解析により、これらのタンパク質はUndPの輸送体であることが明らかになった。特に、グラム陽性細菌とグラム陰性細菌由来のホモログは、枯草菌(Bacillus subtilis)でUndP輸送を促進したことから、リサイクル活性はファミリーメンバー間で広く保存されていることを示している。これらのフリッパーゼに対する阻害剤により、細胞エンベロープを標的とする抗生物質の活性を高めることができるかもしれない。

