Review

生物地球化学:変化する世界における河川生態系代謝と炭素生物地球化学

Nature 613, 7944 doi: 10.1038/s41586-022-05500-8

河川網は、大陸、海洋、大気の間の最大の生物地球化学的結合体となっている。全球の炭素循環における河川の役割に関する現在の理解はまだ限られており、そのため、全球的な変動が河川の炭素隔離と温室効果ガス排出のタイミングと空間分布をどのように変化させるかを予測することは困難である。本論文では、河川生態系代謝研究の現状を概観し、河川生態系代謝に対して現在得られる最良の見積もりを統合する。我々は、陸域から全球の河川への有機炭素と無機炭素のフラックスを定量化し、正味の生態系生産と二酸化炭素排出が、陸域から沿岸海洋への途中で有機炭素と無機炭素のバランスを変化させていることを示す。さらに、全球的な変動が河川生態系代謝とそれに関連する炭素フラックスにどのように影響を及ぼす可能性があるかを検討し、全球的変動が河川生態系過程に及ぼす影響のより優れた予測に役立ち得る研究の方向性を明らかにする。我々は、全球河川観測システムが、全球炭素収支の観点での河川網とその将来の変化の理解に重要な役割を果たすと主張する。

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