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生態学:熱帯の伐採林は増幅された多様な生態系エネルギー特性を持つ
Nature 612, 7941 doi: 10.1038/s41586-022-05523-1
熱帯の老齢林は、その生物多様性と高い生物量から極めて重要な存在だと広く認識されている。一方、伐採された熱帯林は通常、劣化した生態系と見なされている。しかし、伐採が生態系機能の劣化につながるかどうかは明確ではなく、多様な種からなる群集における重要な生態系過程の強さと復元力の変化については、生態学的に統合された定量的な枠組みではほとんど評価されてこなかった。今回我々は、熱帯林の攪乱が、鳥類や哺乳類の食物経路および群集構造といった生態学的機能の重要な統合的側面に及ぼす影響について新たな手掛かりを得るべく、生態系エネルギー学的なレンズを採用した。我々は、ボルネオ島の老齢林、伐採林、アブラヤシ人工林にわたって存在する勾配に注目した。この地域の伐採林では、老齢林と比べて、鳥類と哺乳類の両方による総資源消費量が2.5倍多く、おそらくこれは、資源の高い利用可能性と植生の食味によって駆動されていると考えられる。主要なエネルギー経路の大半は種の多様性および冗長性を高く維持しており、これは復元力が保持されていることを示唆している。また、伐採林からアブラヤシ人工林への転換は、大半のエネルギー経路の崩壊につながることが分かった。伐採が大いに進んだ森林であっても、劣化した生態系とは程遠く、活力があり高い生態学的機能レベルを有する多様な生態系であることは可能である。

