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進化学:捕食性微生物が真核生物の新しいスーパーグループを形成する
Nature 612, 7941 doi: 10.1038/s41586-022-05511-5
真核微生物の分子系統学は、従来の動物界、菌類界、植物界に代わって、真核生物の多様性の幅を広げるスーパーグループと呼ばれる広範な分類学的区分を確立することで、生命の系統樹を再構築している。新たに発見された種の大部分は、少数の既知のスーパーグループに分類される。しかし最近、他のスーパーグループと明確な関係を持たない種が少数報告され、これによって、まだ発見されていない多様性の性質や程度について疑問が浮かび上がっており、分子のみに基づく探索の限界が露呈している。今回我々は、培養により単離した、これまでに報告されていない捕食性微生物10株について報告する。これらはまとめて真核生物の多様な新しいスーパーグループを形成しており、これをProvoraと名付けた。このProvoraスーパーグループは、遺伝学的、形態学的、挙動的に他の真核生物とは異なっており、NebulidiaとNibbleridiaという2つの分岐した捕食者クレードからなる。この2つのクレードは表面的には互いに類似しているが、超微細構造、挙動、遺伝子含有量が根本的に異なっている。これらの捕食者は、海洋環境や淡水環境に全球的に分布しているが、数的には希少であり、その結果、分子多様性の調査では見過ごされてきた。ハイスループット解析の時代において、培養による真核生物多様性の調査は、希少であるが生態学的および進化的に重要な真核生物の発見に不可欠であり続けている。

