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天文学:ほ座パルサー風星雲のX線はシンクロトロン放射における限界付近まで偏光している
Nature 612, 7941 doi: 10.1038/s41586-022-05476-5
パルサー風星雲は、相対論的な電子や陽電子のアウトフローが周囲の超新星残骸あるいは星間物質に衝撃波面で衝突したときに形成される。ほ座パルサー風星雲は、若いパルサー(B0833-45:1万1000年前に形成)によって駆動され、超新星残骸内の、ほ座Xと呼ばれる広がった構造の内部に位置する。これまでのX線観測で、ジェットと逆向きのジェットで二分される2本の顕著な弧が明らかになっている。電波観測による分布図は、星雲の外側の領域で60%の高い直線偏光を示している。本論文では、星雲の内側をX線で観測したところ、前縁部で偏光が60%を超え、シンクロトロン放射で生成され得る理論的な限界値に近いことを報告する。超新星残骸の場合とは対照的に、パルサー風星雲の電子は、高度に均一な磁場でほとんどあるいは全く乱されることなく加速されていることが推測される。

