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神経疾患:アルツハイマー病においてmedinは血管性アミロイドβと共凝集する

Nature 612, 7938 doi: 10.1038/s41586-022-05440-3

medinアミロイドはMFG-E8タンパク質(別名ラクトアドヘリン)の断片であり、その凝集体は50歳以上のほぼ全てのヒトの血管系に見られ、現在知られている中で最もありふれたアミロイドである。我々は最近、medinは加齢野生型マウスの血管内でも凝集し、脳血管の機能不全を引き起こすことを報告した。今回我々は、アミロイドβ前駆体タンパク質(APP)トランスジェニックマウスとアルツハイマー病患者において、medinは血管性アミロイドβ沈着物と共局在しており、マウスでは、medin欠損により血管性アミロイドβの沈着が半減することを実証する。また、マウス脳でもヒト脳でもMFG-E8は血管系で豊富に見られ、MFG-E8とmedinのレベルはどちらも血管性アミロイドβ負荷の増大とともに上昇していた。さらに、ROSMAPコホートの参加者566人からのデータを解析したところ、アルツハイマー病患者ではMFGE8発現レベルが高く、これは血管細胞に起因し、認知機能低下の測定値の上昇と関連しており、プラークやタウ病変とは無関係であることが分かった。medinはアミロイドβと異種性のフィブリル(原繊維)を形成し、アミロイドβフィブリル構造に影響を与え、in vitroとin vivoでアミロイドβ凝集のクロスシードとなることから、medinの機構として、アミロイドβと直接相互作用してその凝集を促すことが明らかになった。従って、medinは、脳血管内のアミロイドβ沈着に起因する血管損傷や認知機能低下を予防するための治療標的となり得る。

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