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環境社会科学:太陽光発電のグローバルサプライチェーンによるコスト削減の定量化
Nature 612, 7938 doi: 10.1038/s41586-022-05316-6
カーボンニュートラルの達成には、再生可能エネルギーをこれまでにない速さと規模で展開する必要があるが、国家は、経済成長、雇用、貿易黒字などの利益を国内に留めることを優先して、資本、人材、イノベーションの自由な流れを制限することによってコストを高める政策を実行することがある。今回我々は、太陽光発電(PV)モジュールのサプライチェーンのグローバル化によるコスト削減を評価した。我々は、米国、ドイツ、中国におけるPVの展開に関する生産能力と部品や投入材料の価格の履歴データを用いて、2要因学習モデルを構築した。その結果、国内メーカーが供給する設備容量の割合が10年にわたって増加するという事実に反するシナリオに比べて、PVモジュール市場のグローバル化でPV設置業者は、2008〜2020年に、米国で240(190~310)億ドル、ドイツで70(50~90)億ドル、中国で360(260~450)億ドル節約したと見積もられた。同じシナリオで2020年以降について予想すると、2030年の太陽電池モジュールの価格は、サプライチェーンがグローバル化した未来と比べて約20~25%高くなると見積もられた。国際的な気候政策は、グローバル化した低炭素バリューチェーンの恩恵を受けており、今回の結果は、福祉分配効果や技術的クラウディングアウトに対する潜在的影響を緩和する補完的な政策の必要性を示している。

