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生態学:光を巡る競争が草食動物と栄養素の植物多様性への影響を駆動する

Nature 611, 7935 doi: 10.1038/s41586-022-05383-9

栄養の強化および草食動物の不在は、植物による被覆を増大させ、これが下層での光の減少を招くために、草原生態系において植物多様性の喪失を引き起こすと考えられている。光を巡る競争が自然の系で果たす役割に関する経験的な検証は間接的な証拠に基づいており、これまで40年にわたり議論の的となってきた。今回我々は、自然の草原における下層の植物への実験的な光の回復が、栄養の強化または草食性哺乳類の不在のいずれかに起因する植物多様性の喪失を緩和することを明らかにする。施肥下において光の追加が多様性の回復に及ぼす最初の影響は一時的で、草食が光のレベルに及ぼす大きな影響を下回っていた。これは、草食が、部分的には光を介して多様性を制御する、主要な要因であることを示している。今回の結果は、光を巡る競争が、哺乳類による草食が行われなくなった後の生物多様性の喪失をもたらす主要な機構であることを示す、自然系での直接的な実験的証拠を提供している。我々の知見はまた、光を巡る競争に対して、草食動物の影響が施肥の影響を上回り得ることも示している。従って、野生の草食動物または草食家畜によるグレージングの維持を目指す管理方法は、下層での光を巡る競争を緩和することから、草原生態系の植物多様性の保護に応用できる可能性がある。

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