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免疫学:機能性抗体は軽鎖の一貫性を示す
Nature 611, 7935 doi: 10.1038/s41586-022-05371-z
脊椎動物の適応免疫系は、個々のB細胞のゲノムを改変して、特定の抗原に結合する抗体をコードさせる。ほとんどの哺乳類では、抗体は重鎖と軽鎖で構成されており、これらは、V、D、J、Cの遺伝子断片(Dは重鎖のみ)の組換えによって連続的に作り出される。各鎖には、抗原の特異性に関与する3つの相補性決定領域(CDR1–CDR3)が含まれている。特定の抗原には、特定の重鎖および軽鎖が選ばれる。今回我々は、異なるドナーから単離された、同一の重鎖V遺伝子とCDRH3アミノ酸配列を持つB細胞(パブリッククロノタイプとして知られる)の対について検討する。ナイーブ抗体(抗原にまだ適応していない抗体)の場合は、同一の軽鎖V遺伝子を使用する確率は約10%であるのに対し、記憶(機能性)抗体の場合は、たとえ1クロノタイプ当たり1つの細胞しか使わない解析でも、この確率は約80%であることが分かった。機能性抗体のこの特性は、我々が軽鎖の一貫性(light chain coherence)と呼ぶ現象である。また、類似した重鎖が1人のドナー内で繰り返し見られる場合にも、この現象が観察された。従って、類似したナイーブ抗体の繰り返しは偶然起こるようだが、機能性抗体の繰り返しは、V(D)J組換えと免疫選択の過程に驚くべき制約と決定論があることを明らかにしている。ほとんどの機能性抗体では、重鎖が軽鎖を決定している。

