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量子物理学:湾曲した時空におけるダイナミクスの量子場シミュレーター

Nature 611, 7935 doi: 10.1038/s41586-022-05313-9

宇宙論モデルの大半では、宇宙が始まる瞬間に空間が急激に膨張し、これによって量子ゆらぎが増幅される。宇宙論においてその後のダイナミクスや関連する疑問を記述するには、湾曲した時空における標準模型の量子場と暗黒物質の理解が必要である。陽に時間依存する時空計量におけるスカラー量子場の縮小問題でさえ理論的な難題であるため、量子場シミュレーターによって知見が得られる可能性がある。今回我々は、構成可能なトラップと調整可能な相互作用強度を持つ二次元ボース・アインシュタイン凝縮体において、そうした量子場シミュレーターを実証し、このモデル系を実現した。我々は、空間曲率が正と負の時空が実現されることを波束伝播によって明示的に示し、生成された状態の振幅と位相の情報を、サハロフ振動を用いて抽出することによって、べき乗則に従う制御された空間膨張における粒子対生成を観測した。我々は、時空のさまざまな曲率に関して、解析的な予測との定量的な一致を見いだした。これは、新たなクラスの量子場シミュレーターを評価し、確立するものである。今後、直接的な改良によって、相対論的量子場のダイナミクスに関するさらなる知見が得られる未踏の領域に足を踏み入れる可能性がもたらされるだろう。

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