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生態学:機能に基づく地球の生態系の分類法
Nature 610, 7932 doi: 10.1038/s41586-022-05318-4
国連が生物多様性条約の「ポスト2020生物多様性枠組」の策定を進める中、生態系保全のための新たな目標が、「自然と調和した生活」というその展望にどのように役立ち得るかに注目が集まっている。生物多様性の保全と生態系サービスの維持という2つの重要課題の進展には、環境の変化と管理に対する生態系の応答に関して、信頼性および柔軟性のある一般化と予測が必要である。生態系は、生物相、サービスの提供、リスクへの相対的曝露がさまざまに異なるにもかかわらず、変化と管理に対する機能的応答を反映した、地球規模で一貫性のある生態系分類法は存在しない。そのため、保全の目標と持続可能性の目標を定める上で、進行が妨げられている。今回我々は、生物圏全体の機能、生物相、リスク、管理是正措置に関して一般化と予測を行うための、概念的にロバストでスケーラブルかつ空間的に明確な手法である、国際自然保護連合(IUCN)の「Global Ecosystem Typology(地球規模の生態系分類法)」を提示する。この新たな枠組みは、大規模な学際的共同研究の成果であり、地球のあらゆる生態系を統一性のある理論的体系の中に位置付け、生態系に関する政策と管理を地球規模から地域規模へと変換するための手引きとなる。この新たな情報インフラは、生態系に特有の管理と回復、地球規模で標準化された生態系リスク評価、自然資本会計、ポスト2020生物多様性枠組の進捗のための知識移転を支援するだろう。

