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天文学:軌道周期51分の食連星内にある太陽質量の0.1倍の高密度星
Nature 610, 7932 doi: 10.1038/s41586-022-05195-x
水素に富む星のガスが白色矮星へ降着して生じる激変星(CV)は1000個以上知られているが、その中で軌道周期が75分以下の天体は十数個しかない。このような短周期に達するには、ドナー星は白色矮星と相互作用する前にかなりの核進化を遂げていなければならず、そのため、こうした天体はヘリウム降着に遷移すると考えられる。このような遷移性のCVは、ヘリウムCVの前駆天体として提案されている。しかし、ヘリウムCV族の大半を説明できるほど軌道周期が十分短くなると予想される既知の遷移性CVはなく、この進化の経路が果たす役割は依然分かっていない。今回我々は、軌道周期51分の完全な食連星系ZTF J1813+4251を観測した結果を報告する。この連星系では、温度は太陽と同程度だがヘリウムに富む組成のため密度が太陽の100倍という星が、白色矮星に降着している。位相分解スペクトル、マルチバンド光度曲線、広帯域スペクトルエネルギー分布から、両天体の質量、半径、温度を精度よく確実に絞り込むことができた。進化モデルからは、ZTF J1813+4251が将来、軌道周期が20分以下に達してヘリウムCV連星となる運命にあることが示され、従って、ZTF J1813+4251はヘリウムCV連星と水素に富むCVの間のミッシングリンクということになる。

