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気候科学:南極のカービングによる損失は棚氷の薄化に匹敵する

Nature 609, 7929 doi: 10.1038/s41586-022-05037-w

南極の棚氷は、氷河氷が海洋に流出する際に、その流れを制御するのに役立っている。これは、全球の海水準上昇速度が、これらの壊れやすい、氷床の浮いた拡張部の構造的完全性に依存していることを意味する。これまで、データの限界によって棚氷の成長と後退のサイクルの大規模な監視が困難になっており、近年のカービングフロントの変化が棚氷の支えに及ぼした影響は完全には理解されていない。今回我々は、人工衛星の複数の光学センサーとレーダーセンサーのデータを組み合わせて、1997年以降の南極全体の空間的に連続な海岸線をほぼ年単位の分解能で生成した。我々は、1997〜2021年に、南極は正味で3万6701 ± 1465 km2(1.9%)の面積の棚氷を失っており、この損失は、次の10年間に起こる可能性が高い一連の大きなカービング事象までに完全には回復できないことを示す。氷崖の後退に伴う質量損失(5874 ± 396ギガトン)は、この四半世紀にわたる棚氷の薄化による質量変動(6113 ± 453ギガトン)とほぼ等しい。これは、全質量損失が、高度測定に基づく探査のみで測定し得た量の2倍近くになることを意味する。我々は、南極の最近の海岸線の変化の影響を、フィードバックを追加せずにモデル化し、2007年以降カービングと薄化が棚氷の支えを同等に減少させており、さらなる後退によって将来ますます大きな海水準上昇が生じる可能性があることを見いだした。

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