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地球科学:フンガトンガ・フンガハアパイ噴火が引き金となった多様な津波生成

Nature 609, 7928 doi: 10.1038/s41586-022-05170-6

2022年1月15日夜、フンガトンガ・フンガハアパイ火山が、激しく水中噴火して周囲の陸地を火山灰と岩屑で覆った。また、噴火によって発生した津波は、世界中で観測された。この種の事象が最後に起きたのは1883年、クラカタウ島の噴火の際であり、そのため我々は、海面上に現れた大規模な火山の噴火による津波を、初めて現代的な観測機器で捉え、観測したことになる。本論文では、爆発的な噴火が複数の機構、すなわち(1)噴火のごく近傍での爆発で放出された初期の強力な衝撃波に伴う大気–海洋結合、(2)水中爆発により生成された水中の空洞の崩壊、(3)地球を数回周回し全球的な津波をもたらした大気圧パルスに伴う大気–海洋結合を通して、波動を生成したことを示す。近地では、津波の衝撃は水中の空洞によって強く制約されたのに対し、遠地の津波は、異常に継続し、主に大気圧パルスの機構によってほぼ記述できた。遠地のいくつかの港における壊滅的な損害は数十センチメートルの差で回避されたが、これは、中程度の海面上昇と将来の同様な事象が組み合わさると、インフラストラクチャーに対してステップ関数的な影響を及ぼす可能性があることを示唆している。今回の事象の複雑性をつなぎ合わせることで、同様な地球物理学的状況での海岸部の災害に対して幅広い示唆が得られ、これは、現在無視されている全球的な津波の生成源の存在を示唆している。

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