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天文学:棒状銀河内の複雑な磁気を帯びた場所にある高速電波バースト源

Nature 609, 7928 doi: 10.1038/s41586-022-05071-8

高速電波バースト(FRB)は、分散度が大きく継続時間がミリ秒の電波バーストである。銀河系内のFRBの最近の観測から、少なくとも一部のFRBはマグネターに由来することが示唆されているが、宇宙論的なFRBの起源についてはまだ決着がついていない。本論文では、反復する放射源FRB 20201124Aから、54日間にわたる82時間の観測で1863回のバーストを検出したことを報告する。これらの観測では、個々のバーストのファラデー回転測度(RM;密度加重された視線方向の磁場強度を精査する観測量)が、最初の36日間は不規則に短時間変動し、その後は一定になることが示された。我々は、バーストサンプルの半数以上で円偏光を検出し、そのうちの1つの円偏光は、75%という高い割合に達していた。偏光角だけでなく、直線偏光と円偏光の割合の振動が、波長の関数として検出された。これらの特徴は全て、放射源の約1 AUAUは地球と太陽の距離)の範囲内に、複雑で力学的に進化する磁化した周囲環境が存在することを示す証拠となる。このFRBの、銀河系サイズで金属に富む母銀河に関する今回の光学観測結果から、この母銀河が棒渦巻銀河であることが示され、FRB放射源が、銀河中心から中間の距離に位置する、恒星密度の低い腕間の領域に存在することが分かった。この環境は、継続時間の長いガンマ線バーストや超高輝度超新星を生み出した大質量星の非常に激しい爆発の間に形成された、若いマグネターエンジンとは矛盾する。

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