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発生生物学:特殊化した血管はリンパ管の分化転換を介して生じる

Nature 606, 7914 doi: 10.1038/s41586-022-04766-2

細胞の系譜と発生の軌跡は、細胞のアイデンティティーの重要な決定因子である。血管系では、血管およびリンパ管の内皮細胞(EC)が、各器官に固有の生理学的要求に応えて分化し、特殊化する。リンパ管は複数の細胞起源に由来することが示されているが、リンパ管EC(LEC)から他の細胞タイプが生じることは知られていない。今回我々は、ゼブラフィッシュの臀鰭で、発生初期から成体に至る間のECの繰り返し画像化と細胞系譜追跡を行って、特殊化した血管がLECの分化転換を介して生成する機構を明らかにした。我々はまた、成体ゼブラフィッシュ臀鰭では、リンパ管ECに由来する血管とECに由来する血管とでは機能的な差異があることを実証し、これによって細胞の発生歴と機能性の間の結び付きが明らかになった。さらに我々は、単一細胞RNA塩基配列解読結果の解析を行って、この分化転換過程に含まれるさまざまな細胞集団や細胞の移行状態の特徴を明らかにした。加えて我々は、臀鰭の再生の際、血管構造が、正常な発生と同じく、リンパ管から再誘導されることを示す。これは、成体ゼブラフィッシュのLECは血管ECを生成する能力と可塑性の両方を保持していることを実証している。まとめると、我々の研究は、LECの分化転換を介する血管生成という内在的機構を明確にしたものであり、ECでの細胞の発生歴と機能との間の結び付きについてのin vivoで得られた証拠を提示している。

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