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化学:固体電解プロセスによるアルミニウムスクラップのアップサイクリング

Nature 606, 7914 doi: 10.1038/s41586-022-04748-4

再溶融法による現在のアルミニウムスクラップのリサイクルは、アルミニウムの品質を低下させている。このダウングレードリサイクルされたアルミニウムの最終的な用途は、アルミニウム鋳造合金である。消費者が内燃エンジン自動車よりも電池式電気自動車を選択するようになると、高グレードアルミニウムの需要の伸びが予想されると同時に、主に内燃エンジンの製造に用いられている低グレード再生アルミニウムの需要が減少すると予想される。将来の高グレードアルミニウムの需要を満たすには、スクラップを一次アルミニウムと同等のレベルにアップグレードできる新しいアルミニウムリサイクル法が必要である。今回我々は、アルミニウムスクラップを、溶融塩を用いてアップサイクルする固体電解(SSE)プロセスを提案する。SSEによって、アルミニウム鋳造合金から、一次アルミニウムに匹敵する純度のアルミニウムが得られる。さらに、工業用SSEのエネルギー消費は、一次アルミニウム製造プロセスの半分以下であると見積もられた。アルミニウムスクラップを効果的にリサイクルすることによって、高グレードアルミニウムの需要に常に応えることが可能になると思われる。今回の効率的な低エネルギー消費プロセスを用いることで、アルミニウム循環における真の持続可能性が期待できる。

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