Perspective
物性物理学:強相関電子–光子系
Nature 606, 7912 doi: 10.1038/s41586-022-04726-w
現代の物性物理学の重要な目標の1つは、創発的性質と望ましい機能性を備えた物質状態の探索である。物質設計のツールはまだ比較的限られているが、最近は、ヘテロ界面での相互作用の制御、低次元物質の精密な配列、極端な圧力の使用によって、著しい進歩が実現されている。今回我々は、強相関量子物質を操作・合成するための方法をもたらす、光–物質相互作用の制御に基づくパラダイムを取り上げる。我々は、電子–電子相互作用と電子–光子相互作用が共に強く、さまざまな現象を引き起こす場合を検討する。本論文では、光子が媒介する超伝導、共振器分数量子ホール物理、低次元での光駆動トポロジカル現象をはじめとした数々の未開拓分野について議論し、我々が「強相関電子–光子科学」と名付けた分野に光を当てる。

