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分子生物学:低分子量Gタンパク質のゲラニルゲラニル化による細胞内脂質の監視
Nature 605, 7911 doi: 10.1038/s41586-022-04729-7
脂質の恒常性が乱れると、健康に有害な影響が及ぶ場合がある。しかし、細胞がどのような仕組みで脂質の欠乏による代謝需要を感知し、栄養素の吸収を増加させて需要に応じるのかは、いまだに解明されていない。今回我々は、線虫の一種Caenorhabditis elegansの細胞内脂質監視機構を明らかにする。この機構には、核内ホルモン受容体NHR-49による転写の不活性化が関わっており、この不活性化は、低分子量Gタンパク質RAB-11.1へのゲラニルゲラニル基の連結を介してNHR-49が細胞質のエンドサイトーシス小胞へと隔離されることで起こる。脂質欠乏が原因でイソプレノイドのde novo合成が正常に起こらないと、RAB-11.1のゲラニルゲラニル化が制限され、NHR-49の核への移行とrab-11.2の転写活性化が促進されて、輸送体の細胞膜への局在が促進される。従って、細胞が感知する重要な脂質と、それが連結しているGタンパク質、そして、細胞が脂質欠乏に起因する代謝需要を感知して栄養素の吸収と脂質代謝を増やしてそれに応答するのを可能にする、核内受容体の動的な相互作用が明らかになった。

