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細胞生物学:タンパク質の標的化分解によって明らかになったG1期からS期へのCDC7に依存しない移行

Nature 605, 7909 doi: 10.1038/s41586-022-04698-x

哺乳類細胞のDNA合成期(S期)への進入は、細胞分裂における重要な事象である。現在考えられている細胞周期のモデルによれば、DNA複製に不可欠で律速的に働く誘発因子はキナーゼCDC7であり、これがサイクリン依存性キナーゼCDK2と共に働く。今回我々は、CDC7の作用を急激に停止させることが可能な化学遺伝学系を培養細胞と生きたマウスで用いて、多くのさまざまな細胞タイプが分裂にCDC7を必要としていないことを明らかにする。また別の細胞周期キナーゼであるCDK1も、細胞周期が進行中の細胞と静止期にある細胞の両方で、G1/S移行期には活性になっていることが分かった。CDC7とCDK1はG1/S移行期に機能的に重複した役割を果たしており、S期に進入するには、これらのキナーゼの少なくとも一方が存在しなければならないことも明らかになった。これらの観察結果は、細胞周期の進行に関するこれまでの考え方を覆すものであり、CDK1が細胞分裂周期の2つの異なる移行期を生理的に調節している一方で、CDC7はDNA複製に重複した機能を担っていることが実証された。

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