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気候科学:海洋熱波の全球季節予測

Nature 604, 7906 doi: 10.1038/s41586-022-04573-9

海洋熱波(MHW)は、海水温が異常に高い期間が数週間から数年にわたって持続する現象で、その海洋生態系を破壊する能力は今や広く認識されている。こうした極端な事象がもたらす大きな生態学的影響や社会経済的影響は、海洋資源管理者に重要な課題を突き付けており、そうした管理者たちはMHWの事前警告によって恩恵を受け、先を見越した意思決定を容易に行うことができると思われる。しかし、MHWの物理的要因に関する広範な研究にもかかわらず、こうした事象を予測する能力に関する包括的な全球的評価は行われていない。今回我々は、全球気候予測の大規模なマルチモデルアンサンブルを用いて、世界の海洋をカバーするリードタイムが最大1年のMHW予測を開発し、評価した。我々は、30年間の遡及的な予測を用いて、MHWの発生、強度、継続時間は予測できることが多く、海域、季節、エルニーニョ/南方振動などの大規模気候モードの状態に応じて、1~12か月先までの巧みな予測が可能であることを示す。我々は、MHWが発生する確率に基づいて意思決定のしきい値を設定する対価を検討し、利害関係者がそれぞれのリスクプロファイルに基づいて適切な行動を取り得るようにした。今回の結果は、極端気象現象の予測によく似た運用可能なMHW予測によって、世界の海洋生態系における気候レジリエンスを高めることができる可能性を浮き彫りにしている。

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