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化学:不斉縮合によるキラルスルフィン酸エステルの合成
Nature 604, 7905 doi: 10.1038/s41586-022-04524-4
スルホンアミド、スルホン、チオール、チオエーテルなどのアキラルな硫黄官能基は、薬剤や天然物によく見られる。これに対して、キラルな硫黄官能基はファーマコフォアとしては軽視されることが多いが、スルホキシミンは独特な物理化学的特性や薬物動態学的特性を持ち、最近いくつかの臨床候補に取り入れられている。このため、スルフィン酸エステル、スルフィンアミド、スルホンイミド酸エステル、スルホンイミドアミドなどの他の硫黄立体中心が注目を集め始めている。こうした硫黄立体中心の多様性と複雑さは、創薬の化学空間を拡張する可能性がある。しかし、こうした構造をエナンチオ選択的に薬剤分子に組み込むことは、非常に困難である。今回我々は、有機触媒としてペンタニジウムを用いて、プロキラルなスルフィン酸塩とアルコールの不斉縮合を通して、エナンチオリッチなスルフィン酸エステルを容易に得たことを報告する。我々は、さまざまなスルフィン酸塩と生物活性アルコールを立体選択的にカップリングすることに成功した。最初のスルフィン酸塩は、既存のスルホン薬やスルホンアミド薬から合成でき、得られるスルフィン酸エステルは、多様なキラル硫黄ファーマコフォアへの変換に汎用性がある。我々は、セレコキシブなどの薬剤誘導体の後期段階多様化を通して、硫黄立体中心を形成するこの統一的手法の実行可能性を実証する。

