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神経科学:柔軟で文脈依存的な感覚運動シーケンスの皮質処理

Nature 603, 7901 doi: 10.1038/s41586-022-04478-7

脳は、行動の文脈あるいはリアルタイムの感覚フィードバックに基づいて柔軟に設定可能な、複雑な動作シーケンスを生成するが、これがどのようにして起こるかは十分に分かっていない。今回我々は、マウスが、次々に位置を変える標的の方向に舌を向ける「シーケンス舐め」課題を考案した。マウスは、触覚フィードバックに基づいて、課題実行中に速やかにシーケンスを分岐させることができた。閉ループ光遺伝学と電気生理学の手法により、一次体性感覚皮質の舌・顎領域(S1TJ)と運動皮質の舌・顎領域(M1TJ)が、舌の運動を個々の舐め動作のレベルで符号化し、制御していることが明らかになった。対照的に、舌の「運動前」(前外側運動)皮質は、意図した舐めの角度、シーケンスの特性、シーケンス遂行の成功を意味する報酬への進展度などの、潜在変数を符号化していた。動作非特異的なシーケンス分岐の信号は、前外側運動皮質とM1TJで生じていた。今回の結果は、文脈から情報を得る柔軟なシーケンス生成に重要な、1組の皮質領域を明らかにしている。

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