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天文学:NGC 1068にあるブラックホールを隠している塵の熱撮像

Nature 602, 7897 doi: 10.1038/s41586-021-04311-7

活動銀河核の分類問題で広く受け入れられている「統一モデル」解では、中心ブラックホールを取り巻く塵に富む降着トーラスの向きが、活動銀河核の見かけを支配する。「1型」の系では、明るい中心核が、正面を向いたトーラスの中心に観測され、「2型」の系では、ほぼ真横を向いた厚いトーラスが、中心エンジンを隠すとされる。後の研究で、進化の影響が示唆され、塵に富むクランプや極方向のウインドが加えられたが、基本的な描像はそのまま残された。しかし最近、原型的な2型活動銀河核であるNGC 1068の高解像度画像によって、より抜本的な見直しが示唆されている。それらの画像はリング状の放射特性を示しており、それが、中心エンジンからの放射によって塵が蒸発する半径の位置でブラックホールを取り囲む、高温の塵であると提案されたのである。このリングは、中心部のエンジンを隠すにはあまりに薄く、真横の向きから傾き過ぎているので、2型に分類されることを説明するには、ad hocな前景の減光が必要となる。これらの画像はすぐに、1型と2型の二分法の再解釈をもたらした。今回我々は、塵の温度分布を詳細に示し、元のモデルを再確認する、NGC 1068の新たな多バンド中赤外域画像を提示する。電波のデータと組み合わせたところ、我々のマップから、中心エンジンが、以前報告されたリングの下に位置付けられ、統一モデルで予想されるとおり、ほぼ真横向きの厚い円盤で隠されていることが示された。我々はまた、極方向の流れからの放射と、銀河系中心の方向に見られるものとは鉱物学的にはっきり異なる吸収塵からの放射も特定した。

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