Perspective

材料科学:一体化したエネルギー源を用いる永続的自律ロボットに向けて

Nature 602, 7897 doi: 10.1038/s41586-021-04138-2

自律ロボットは、さまざまな材料や構造体から作られた作動システム、エネルギーシステム、感覚システム、制御システムからなるが、こうしたシステムは、必ずしも多機能性を目的として設計・統合されていない。しかし、ロボットが模倣しようとしている動物などの生命体は、全ての組織レベルで極めて精巧な相互接続システムを含んでおり、それによって複数の機能を同時に実行できるようになっている。今回我々は、自然界におけるシステムの統合と多機能性から、自律ロボットの新しいパラダイムの着想を得る方法を検討する。我々はこのパラダイムを「一体化したエネルギー源(Embodied Energy)」と呼ぶ。テザーなしロボットの大半は、電池を用いてエネルギーを貯蔵し、動作に動力を供給している。一方で、最近のエネルギー貯蔵技術の進歩によって、別個の電池パックを必要とするのではなく、ロボットを作るのに使われる構造や材料の中に化学的エネルギー源や電気的エネルギー源を直接統合することが可能になっている。本論文では、自律ロボットの開発の観点から、一体化したエネルギー源の新たな例を重点的に紹介する。

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