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神経科学:相互的言語使用のための発話計画ネットワーク

Nature 602, 7895 doi: 10.1038/s41586-021-04270-z

会話において、人々は相手の話を遮るのを避けつつ、素早く応答することで交互に発話する。こうした相互的な発話には非常に高度な調整が見られ、話者交代時の間隙は通常約200ミリ秒と、1回のまばたきほどの時間しかない。これらの潜時は、単純な単語生成課題で見られるものより顕著に短く、これは、話者が頻繁に、相手の話を聞きながら自身の応答を計画していることを示している。発話計画については、脳の複数の領域にまたがるネットワークが関連することが示されているが、素早い交互発話を可能にする、この特定の準備過程の基盤となる神経動態についてはほとんど分かっていない。今回我々は、頭蓋内皮質脳波記録を用いて、相互発話課題を実行中の参加者で神経活動を精密に計測し、発話計画に関連する、機能的・解剖学的に特異な一連の皮質動態を観測した。これらは、言語に極めて重要とされる下前頭皮質尾部(いわゆる「ブローカ野」)と、従来は発話計画と関連付けられていなかった中前頭回尾部という2つの部位を中心とする前頭側頭回路に局在していることが突き止められた。我々は次に、一連の運動課題を用いて、この発話計画ネットワークが、非言語的動作時とは対照的に発話の準備時により強く活動することを示す。さらに我々は、自然な会話中の発話計画関連回路が、今回の相互発話課題でマッピングされたネットワークとほぼ同じであることを明らかにし、この回路が、制約なしの交互発話において参加者が発話する前に最も強く活動することを示す。従って、今回の研究によって、社会的相互作用時の自然な言語生成で中心となる発話計画ネットワークが明らかになった。

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