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神経科学:認知制御は海馬の情報処理を持続的に強化する

Nature 600, 7889 doi: 10.1038/s41586-021-04070-5

認知制御によって関連情報のみを慎重に用いながら他の注意をそらす情報を無視する学習は、一般に脳機能を、明確な記憶を形成する以上のところまで改善できるのだろうか。一部の認知行動療法が効果的であることに対する神経可塑性仮説によれば、認知制御訓練(CCT)は神経回路の情報処理を変化させる。今回我々は、このCCTが海馬の神経回路機能を持続的に変化させるかどうか調べた。その結果、マウスは、電気ショックと無関係な場所の無視を必要とするCCTにおいて、条件付けされた忌避的場所を学習・記憶した。条件付けされていない対照マウスや、注意をそらす情報が低減された際に同じ場所を避けた対照マウスと比べて、CCTは新規環境での新たな課題の学習を数週間にわたり促進した。また、CCTは、嗅内皮質から歯状回へのシナプス回路機能を急速に変化させ、興奮性–抑制性サブ回路の変化を引き起こし、その状態は数か月にわたって持続した。CCTは、抑制を強めて内側嗅内皮質入力に対する歯状回応答を減弱する一方、脱抑制によって強い入力への応答を増強し、これによって全般的な信号対雑音比が増大する。これらの神経生物学的知見は、CCTが、事柄と事象の連合を保持するだけでなく、神経回路の情報処理を持続的に最適化するという神経可塑性仮説を支持している。

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